社会不安障害のすべてが分かる本【検証・レビュー】について

一般書籍の【検証・レビュー】

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社会不安障害を詳しく知るならこの1冊

医療法人和楽会理事長の貝谷久宣(かいやひさのぶ)さんの著書『社会不安障害のすべてが分かる本』を実際に購入してみました。

社会不安障害について詳しく知りたいと思っている人にはこの1冊は是非読んでも貰いた書籍になります。

貝谷久宣(かいやひさのぶ)さんは、平成9年に「心療内科・神経科  赤坂クリニック」を開業されて、後に「医療法人和楽会」の理事長になられた方です。

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著名者:貝谷久宣
書名:『社会不安障害のすべてが分かる本』
出版社:講談社
出版年:2006年
価格:1200円(税別)

主に、パニック障害、社会不安障害、PTSD、うつ病といった様々な心の病の診療をされてきた貝谷さんだから分かることが、この『社会不安障害のすべてが分かる本』1冊に詰め込まえています。

まずは社会不安障害(SAD)を知るところから始まる

購入に至った経緯

私自身、単なるあがり症だとずっと思い込んでいました。ですから、あがり症を改善するために良い方法はないのか?と探し回っていました。

そこで、「極度のあがり症」や「社会不安障害(SAD)」を言われる症状を知ることになり、「もしかして、単なるあがり症じゃなくて、こっちの方になるのかもしれない。」と考えるようになったのです。

そこから、この『社会不安障害のすべてが分かる本』を購入してみようと思い立ったわけです。

自分の現実を知る

まず、この書籍では「社会不安障害」を知るところからスタートしてくれますので、「自分がどういった症状に当てはまるのか?どれくらいの症状度合いなのか?」を知ることが出来ます。

これも、「自分が居る現実」から逃れないために大切なことだと感じました。

私の結果は「社会不安障害の疑いが濃厚」と診断されました。確かに、昔に比べれば改善傾向にありますが、まだまだ不安に感じることもあります。

でも、様々なトレーニングなどでその頻度は格段によくなってきているのを実感しています。全98ページのスタートを切る「社会不安障害の診断」は必ず行ってもらいたいですね。

人それぞれで、症状はまったく異なるもの

「人前でなにかする」という状況についてはこのようなことがあるそうです。

・人前で話そうとすると極度に緊張する。
・電話に出るのが恐い。
・人前で字を書こうとすると手がふるえてしまう。
・人といっしょだと食事がのどを通らない。

スピーチは怖い「スピーチ恐怖」、字を書こうとすると震える「書痙」、食事ができない「会食恐怖」などがあるそうです。私のように、人前に出なければいけないと考えただけで気持ち悪くなったりするのは、これに当てはまりますね。

「相手との関係」、言わばコミュニケーションについてはこのようなことを仰られています。

・目上の人の前で話せなくなってしまう。
・1対1になるのが怖い。
・初対面の相手にはガチガチに。
・「顔見知り」ぐらいの関係の人の集まりがものすごくイヤ。

「自分の生理現象」に対してもこんなことがあるんだとか。

・人前でおなかが鳴るのではないかと心配でたまらない。
・近くに人がいると排尿できなくなってしまう。

そういえば、自分にも当てはまっていると思いました。特に排尿できなくなる気持ちが分かります。これを「排尿恐怖」なんて言い方をしたりもするそうです。

どんどんと「逃げ」に走ってしまう

私が特に共感できたのが「逃げ」に走ってしまうことについてでした。

苦手な状況を避けることが増えていく。

緊張のあまりさまざまな症状を現す自分が、他人の目にはどう映っているのかを非常に気にします。

症状そのものより、他人に自分の不安が見透かされるということに、強いおそれをいだくのです。

たしかに、勝手に想いを巡らせてしまって、何も起きていないことに不安や恐怖を感じてしまうことってありました。

強い苦手意識がある人は、苦手な状況に陥らないように過剰な用心をして、内にこもりがちです。

こうした行動が積み重なることで、社会的に十分な評価を得られなくなったり、孤立してしまうことこそが、「社会不安障害」がもたらす最大の弊害といえます。

こうなると闇は深くなります。経験しているから分かりますが、もうチャレンジすることすらしなくなってしまいます。

いつもいつも「どうやって逃げようか?」とばかりを考えてしまい、本質的な部分から逸れてしまうことで抜け出せなくなってしまうんです。

治療方法については投薬を推奨しているが・・・

服薬を続けているかぎり効果が期待できる。

この当たりについては、私自身は疑問です。たしかに薬は厚生労働省が直々に認可したものを使えば効果はあると思います。

本当に目を向けるべきは効果があるかどうか?ではなく、「薬を使うことでどんな副作用があるのか?」だと思います。

このあたりについてはこのような記述がされています。

薬がやめられなくなったりしませんか?

社会不安障害の治療で使われる薬で、そのようなことが起こることは、まずありません。

このように書かれていました。果たしてそうでしょうか?

服薬を続ける限り効果がある、薬物依存にはならない。

ちょっとしっくり来ませんでした。服薬を続ける限り効果があるというのは、もはや薬物依存の状態ではないでしょうか?

私はアトピー性皮膚炎という病気で「ステロイド剤」を約15年間外用してきました。このステロイド剤には昔はあまり知られていなかった副作用がありました。どんどんど薬が強くなっていき、次第に効果がなくなってくるという。

薬を服用し続けるというのは、必ずどこかで自分に負荷がかかってきます。その時に「いつまで薬をのまなきゃいけないの?薬がなくなったらどうなるの?」となります。

もう、こうなった時点で「薬物依存」なのです。

実際に考えてみてください。何年も何十年も薬を服用しつづけることが現実的だと思いますか?

薬を使っても使わなくても個人の問題です。多くの方は効果を実感されると思います。ですが、薬を使うという側面には、こういったことがあることは知っておいてもらいたいですね。

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薬に頼るか?根本的解決を目指すか?

薬については個人的な意見を述べさせていただきましたが、貝谷さんはこの分野のプロです。

プロが仰られていることには、ひとつひとつに説得力もありますし、治療経験が物語っている本なので良い書籍だと感じました。

本の内容的には、極度のあがり症の改善克服法と似ている部分も多くありましたので、社会不安障害とは、あがり症がかなりひどくなってしまった状態の1つと言えるかもしれません。

私自身は前述したように、薬が持つ副作用を十分に知っていますので、薬を使わない根本的解決を目指している人間です。

最終的に、薬を使うか、使わないかはあなた次第というわけです。これは目指すべきゴールが違いますからどちらの正解ですし、不正解でもあります。

ただひとつ知っておいてもらいたい事は「必ず良くなる!」と信じる心だけは忘れないでくださいね。

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